暑い、宮城。

7/10(日)の朝は快晴だった。

前夜は、チーム王冠の拠点「四季菜食館 凛家」に泊まらせてもらい(注1)、朝7時前に起きたら、夫はすでに着替えて外のトラックでこの日の作業の準備をしていた。前日は食事とかお風呂、ごく短時間の仮眠など、最低限のこと以外は18時間くらい運転しっぱなしだったので、ゆっくり寝るのだろうと思ってたら先を越された。ちょっと悔しい朝の目覚めだった。

(注1)
「凛家」はボランティア団体「チーム王冠」を立ち上げた伊藤さんの経営する居酒屋さん。造りが個室形式になっているおかげで、ボランティアが泊まらせてもらえる。寝袋持参だけど、遠くから来て近辺の状況が分からない者にとっては、予約などの手間もなく寝る場所の確保ができるのはありがたい。夜のボランティア定食がついて宿泊こみで500円!
ボランティアが安心して活動できるようにと、事実上伊藤さんの自腹である。伊藤さん、ありがとう。


それにしても朝から暑かった。
近所のコンビニに朝ご飯の調達をしに行っただけで、玉の汗が流れる。
関東からの他のボランティアの人たちもみんな「東北だから朝晩くらいは関東と違って涼しいんだろうなと想像してたら、全然変わんないですね」と苦笑いしながら異口同音。

この日は私は、チーム王冠の拠点で電話番と宅配受付けの役目だった。
東京から夜通し車を走らせて早朝到着した4名のボランティアさんや、数日前から滞在している人たちが朝8時には出動。
10時頃、震度4の地震があった。徐々に大きくなるのと揺れている時間が長めだったのが怖かった。王冠の拠点は津波が来るところではなかったが、やはり被災地での地震は自宅でのそれよりも緊張した。


留守番の間、スイッチの場所が分からなかったのもあって、エアコンを入れなかったが、本当に蒸し暑かった。

これではやはり扇風機、冷蔵庫が必要だ。
大抵の家は1階に台所があるので、津波に1階がぶち抜かれてしまったお宅は冷蔵庫が使えなくなっている。流されてしまったり、残ったとしても海水の塩分で錆びついたり故障したりして使えなくなってしまった。
もちろん、生活必需品の炊飯器、電子レンジ、洗濯機なども同様だ。

この時期に、冷蔵庫や洗濯機がないのは本当に大変だ。
被災地では皆が同時に同じ物を必要とするので、家電屋さんにも品薄だったり、入荷待ち(下手すると入荷予定未定)で入手困難だという。
それに、たとえ家電屋さんに品数豊富だったとしても、津波に何もかも流された人たちは家電をおいそれとは買えない。職を失っている上に出費が多すぎる。

そして夜にはタオルケットが欲しい。震災直後に集まった毛布では暑くてとても用をなさない。私の自宅でクーラーがあっても、毛布を掛けたり敷いたりする気にはなれない。


↓6月に行った石巻市の大街道地区。津波で運ばれた泥の跡が植木に残っている。
身長160センチの私の頭上を越えている。2メートル位か。


↓こちらも6月の大街道地区。瓦礫が片づけられてはいるところもあったが、「瓦礫」と言っても、元々は住人の財産だったものが無くなったということだ。


引き続き、家電を回収しています。当分続けますので、ご協力いただける方はよろしくお願い致します。
その他の物資も受付中です。詳細は下記のホームページをご参照ください。夫のお店のホームページの一部にボランティアページを作っています。主に関東での物資を集めてチーム王冠に持ち込んでいます。
 
 http://www.ftby.co.jp/311.html


宮城県の「チーム王冠」に直接送られる方は下記をご覧ください。右側の方に募集物資のお知らせがあります。

 http://team-oukan.squares.net/


◆近日中に、石巻市渡波地区で家電やガスコンロの配布を行った、夫の活動報告をアップします。◆