7/20(水)午後--扇風機の配布

7/20(水)の午後は、夫と合流して、二人で扇風機の配布をしました。


事前にチーム王冠が実施してあったアンケートで、各戸で希望する家電に優先順位をつけてもらっていたので、扇風機の優先順位が1位、2位のお宅を回ることになりました。

配る前に、リストに従ってアポイントを取ります。お仕事や外出でご不在だと渡せません。電話の段階で、皆さんとても喜んでらっしゃる様子がよく分かります。
「まーーー、いいんですかー。」とか「助かります、本当にありがとうございます!」と恐縮したような、ホッとしたような、嬉しそうなお声を耳にして、こちらも俄然やる気が出ます。物資も足りませんが、人手も慢性的に足りません。私たちは短期しか居られないので、なおさら1軒でも多くお届けせねば、と思います。

お電話の段階で「うちはもういただいていますよ」と正直な女性がいらっしゃいました。ご不自由が多い中で、「もらえるんならもらっちゃえ」ではないとは、びっくりしました。



全国から集まった家電製品。お渡ししたら「お渡し票に」サインをいただきます。私たちの方でもリストを消し込みますが、配布ミスのないよう、後できちんと照合するためにもダブルチェックできます。



倉庫で扇風機の積み込み


確か14:30頃から配布し始めて、暗くなり始めた18:30頃で終了。全部で17軒のお宅にお届けしました。2人で4時間で17台・・・。決して効率が良いとは言えませんが、「ちょっと飲み物を・・・」と言ってくださったり、震災のことを話してくださったりしてあっという間に時間が経ってしまいました。

あるお宅では、玄関を開けたとたんに、真っ黒いラブラドールのわんちゃんが出迎えてくれました。尻尾フリフリ、茶目っ気たっぷりの眼差しを向けてくれました。でもそこのお母さんのお話では、「震災の時、この子は一人でこの家にいたの。家の周りがめちゃめちゃで近寄れなくて、避難もしなくちゃいけなくて、5日間一人だったの。でも壊れた物から食べ物を探して食べてたらしくて大丈夫だったのよ」と。
「偉かったね、がんばったねー」と声をかけ、頭をなでなでしました。初めて被災地に来た5月には、まったく動物を見かけなかったので、少しホッとしました。

震災の心のケアに専門家のカウンセラーを、と求められますが、人間同士は相性が難しい。動物好きな人は、犬や猫と(それも相性がありますが)一緒にいることで慰められることが多いのではないかなとも思いました。


たまたまこの日は台風の影響で、かなり寒かった(長袖のヤッケを着てても足りなかった)のですが、皆さん扇風機をとても喜んでくださいました。事前のアポイントの段階で「チーム王冠」の名前を言うだけで、電話の向こうでホッとしたり明るい雰囲気になっている様子が伝わって来て、チーム王冠が住人の皆さんに受け入れられていることを実感しました。これまでのボランティア仲間のご苦労を水泡に帰さないよう、私もきちんとしなければ。


活動記録としては、また支援物資を託してくださる方へのご報告のためにも、扇風機をお渡ししている写真を撮るべきだったのかもしれませんが、被災者の皆さんは、震災以来プライバシーの環境が大きく変わったことと思います。会話の最中に、わざわざカメラを向けることは抵抗を感じてできませんでした。今後、自然な形で写真が撮れたら、許可をいただいて掲載したいと思います。

■支援物資の寄付をご検討の方へ■
東北への送料節約のために、横浜近辺の方は当方へ持ち込んでくださっても結構です。月に1〜2度、宮城入りする時に責任を持って運搬致します。
 ご参考URL
http://www.ftby.co.jp/311.html