9/21(水) 半日ボランティア(渡波・湊周辺)

約1か月のご無沙汰です。
いろいろなことが重なって、ブログの更新がおろそかになり失礼しました。
更新は滞ってしまいましたが、ボランティアは止めておりません。引き続き応援をよろしくお願いします。

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この日は、石巻の大街道地区の床屋さんに、床屋さん用の椅子(バーバーチェア)を届ける夫に同行。
台風の影響で東北道宮城県の白石ICから先が通行止め。出口渋滞で1時間半費やし(とは夫の弁。私は車中で睡眠確保につき記憶なし(^^;))、ようやく降りたところで運転交代。夫のナビで細い裏道を走破して三陸道の岩沼ICへ。

大街道の床屋さんに着いたのは13時を回っていたと思う。
ご主人のお話では、店舗の床から150センチくらいのところまで津波が来て、電動の椅子もハサミもみんな海水に浸かってしまったとのこと。
「あがってお茶を」と強く勧めていただいたのだが、この後チーム王冠に合流することになっており、丁重にお断りして失礼した。小さい女の子と男の子のお子さんが近くでニコニコしていて楽しげなお店だった。



チーム王冠の渡波倉庫で、王冠メンバーと合流。
久々に代表の伊藤さんや大津君と渡波で会って、ボランティア魂に火がついた。(笑)
渡波は私が初めて訪れた被災地で、ボランティアの原点なのだ。

大津君が用意してくれたリストに基づいて、洗濯機を配布することになった。
この時点で14時過ぎ。台風の風雨がさらに強くなりつつあったし、雨で冠水地域も増えていて、どうなるかわからなかったのでとにかく早く配り始めたかった。幸いなことに、配布先は渡波倉庫から近い場所だったのと、夫も私も過去の配布作業でだいたいの地名と場所が頭に入っていたため、比較的スムーズに配布できたと思う。

思えば最初の頃は、配布先のお宅への事前電話にドキドキして、携帯のボタンを押す手も震えたりしていたが、それもなくなっていることに気づいた。

結果的に配布したのは6軒。その他の2軒は「すでに購入済」とのことだった。1軒はお留守で配布できなかった。
皆さん、今回もとっても喜んでくださった。ある女性は「初めて家電が当たったぁ〜」と、抽選で選ばれたかのような大喜びようだった。お配りするこちらも嬉しいのだけれど、もっとたくさんの家電を集めて、もっと早く配りたいという悔しさというか無念さもこみ上げる。
配布後の夫が運転しながら「もっと人手があればなぁ…」とぼそりとつぶやいていたが、本当に毎回そう思う。


大型台風接近で、激しい風雨。あちこちが冠水していた。

         


洗濯機を配布したお宅の目の前の道路。30センチ位の深さはあったと思う。




非被災地の人には、やはりぜひこの光景を自身の目で見て欲しいと思う。
半年経ってもこの状態で住まなければいけない事情の人たちがたくさんたくさんいるのだということを。
自宅を離れていわゆる安全な場所に引っ越して新しい生活を始められない人がいる。理由は経済的なこと、土地への愛着、そして亡くしたご家族への思慕など、、、。
以前にお会いした女性は、「最初は避難所にいたけれど、津波で亡くなった娘(のお骨)を家に置いてやりたくて、自宅に戻った」ということだった。

皆さんそれぞれの理由で、不自由な自宅避難生活を送っている。
怖くて悲しい思いをした人が、不自由でも自宅に住みたいというなら、できるだけそれを応援したい。