第2回ストーブ配布完了!(山元町・亘理町)

41世帯のお宅に各1台ずつ無事にお届けしてきました。
各方面でご協力くださった皆様にあらためて感謝申し上げます。

真夏の暑さがなくなって油断していましたが、東北の朝晩の冷え込みは厳しく、昼間との寒暖の差で少々体調が崩れ(単なるだるさなのですが)、ご報告が遅くなりました。

ご寄付の収支報告などを含め、東北ほっとプロジェクトのホームページにも夫がレポートしておりますので、ご一読いただければ幸いです。
http://tohoku-hot-project.blogspot.com/2011/11/blog-post.html

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11/2(水)午前2:00 寄付で届いたストーブ9台を積込み、自家用のワゴン車1台で横浜を出発。


午前8:00 仙台でトラックをレンタル。この後は2台で行動。


午前9:00 ホームセンター「ダイシン 泉本店」にてストーブ35台を購入。
ここで購入できたことは本当にラッキーでした。11/2に配布すると決めたのはその1週間前。資金も充分ではありませんでしたが、とにかくストーブは一刻を争うということで、日程を決めました。
ストーブをどこで購入するかは、トラックの調達先やその他の準備も変わって来るので大きな問題。何よりも、できれば経済復興のために東北で購入したいのです。

そんな時に支援者の方が、ネットで見つけたダイシンのお得なストーブ情報を寄せてくださいました。さっそくダイシンに電話をしたら、事情を知った副店長Oさんの方からお値引を申し出てくださり、ストーブ購入ポイントで、ストーブ点火に必要な電池も調達できる、とのこと。その場で注文しました。
それを報告したら夫はすぐにレンタルトラックを仙台で予約。ストーブ調達に関わる一連のことがあっという間に決まり、私たちは勢いづいたのでした。


Oさん(写真の男性)と名刺交換をし、さっそくトラックにストーブを積込みます。Oさんも、今回の震災でご親戚を何人か亡くされたとのこと。東北ほっとプロジェクトの活動を本当に喜んでくださって、私たちも嬉しかったです。

  



11:00頃、山元町に到着。

ストーブ配布先は、チーム王冠から名簿を受け取り、可能な限り事前連絡した上で行います。
基本的には自宅避難者のメンバーに配布します。仮設住宅に入居したお宅には配りません。必要な暖房器具などはそちらで配布されるからです。しかし借上げ仮設(仮設住宅が足りず民間のアパートなどを行政が借上げている仮設)に入居した人は、家電や暖房器具が一切支給されないとのことで、借上げ仮設に入居しているお宅には配布しました。
しかし実際は現在自宅には住んでいないので、電話連絡だけご本人と取り、リーダーさんにお預けすることになります。


今回も近所の大学生の皆さん特製「あったかおまけ」も一緒! 1週間の準備期間で50個も作ってくれました!
若者の熱き情熱に、こちらの胸も熱くなる。ありがとう。


ラッピングも丁寧で心がこもっているのが分かる。


そして、このストーブ調達の経緯を書いた、東北ほっとプロジェクトからのお届けメッセージもつけました。押しつけるわけではないけど、皆さんからの気持ちのこもった物だということを知って、少しでも元気になってもらえれば何よりです。
それと同時に、支援物資はどこからともなくやってくるものではなく、支援してくださる皆さんが生活費を削って実現していることも知って欲しいと思いました。



1か所目のリーダーさんはお仕事で不在で、この家のおばあちゃんが対応してくださいました。周囲に親戚も多く、ご近所のこともよくご存じなので話が早い、すぐに一軒のお宅に電話して「MさんとSさんにも声かけて来てー」と。もしくは「Tさんとこは夫婦で働いてて昼間はいないからうちで預かっとくわよ」といった具合。


預かっていただくストーブ。ちゃんとあったかおまけと電池もつけて。
ストーブの向こうは、本来は畳の部屋。いまだにこの状態。



おばあちゃんが「ここまで波が来たんだよ」と。
外の地面から計ったら、150センチは超えていると思われる。


この家の2階で生活されている。地面の冷気が上がってきそうだし、暖房効率も良くないのは間違いない。
板で塞いでも真冬は寒いだろうな…。



また別なチームで。
この日はお天気が良く、片づけをされているお宅が多かった。



この後のお宅では、床下からも縁側からも猫ちゃんは出入り自由!!

  


山元町では30世帯分のストーブをお届けしました。



この後、移動して14:30頃から亘理町で配布。

物置の建物。このお宅では写真の左側はイチゴ畑だったけど津波で全滅。
元気なおかあさんが数日前に腕を骨折してしまったと凹んでいました。
「ここまで頑張ってきたのになぁ」と。お疲れがたまっているのでしょう。


白い線は津波の跡。だいぶ少なくはなりましたが、まだ町中に痕跡は見られます。



亘理町では11世帯に配布して、17:00頃に作業終了しました。

当然ことながら、皆さん大変喜んでいました!
「朝晩は底冷えがしてねー。助かりますー。」
「皆さんが気にかけてくれている、その気持ちが嬉しくて元気になります」
との声をあちこちで聞きました。


18:30頃、仙台でトラックを返却、帰途に着きました。
この時点ですでに私はバテバテであまり食欲もなく、運転は夫にお任せ。
途中、「高速道路走行中に居眠り運転して、目を覚ましたら前に車が!」という夢を見て「危ない危ない!」という自分の声で目を覚ます以外は、トイレ休憩もなく爆睡していました(笑)。

11/3(木)の午前1:00頃に無事帰宅、朝8:30まで寝られました。今までで一番早く帰って来られました。